絵描嬢

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カテゴリ: オーディオ

ジミヘン1
ジミヘン2
ジミ・ヘンドリックスことジミヘンの命日と、自分の誕生日が同じということを知ったのは去年の暮れ。
10年少しファンしてきた割には最近知った。

ジミヘンは27歳で逝き、私も今日27歳になる。

父のCDを借りて、ジミヘンの『Are You Experienced?』を聴いたのは中学三年生の秋だった。
浜崎あゆみさんと宇多田ヒカルさんが新曲発表の度に音楽番組でランキング首位を争っていた当時、ロックといえばB’zか椎名林檎さんくらいしか聴いたことがなかった。
基本的にその時流行している曲しか知らなかった私にとって、この曲は非常に衝撃的だった。聴いたことのない音楽だった。
そして曲を聴いた時、初めて“自分の絵”の土台が生まれた。
それまでは好きな漫画などの真似だったのだが、本当に自分で1から考えた画風が思い浮かんだのだ。
特に目の描き方がはっきりとイメージがわいた。

写真はファンになって1,2年くらいの頃、とある楽器店で購入した(親に買ってもらった?)Tシャツ。
今でも部屋着でよく着ている。
だいぶ布地が薄くなり、プリントのジミヘンも剥げてきた。
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本牧で死んだ娘(こ)は鴎になったよ
なぜかしら誰でもがそう思う
 
鹿内孝という男性歌手の曲を山崎ハコさんがカバーした。
鹿内さんが歌う原曲は古い映画のように渋く、男女のやるせない世界観が伝わってくる。
対してハコさんが歌うと、歌の主人公たちが“男女”というには純粋で若いような・・・友達のような感じを受ける。
それがいい。

ジョニーとスミスと、歌い手と、鴎になった少女。
みんなブルースが好きで、トランペットに合わせて踊っているうちに仲良くなった。
国境も、本牧という町の事情も関係なく、音楽を通して友達になっていった。
それがある日突然、友達の一人の少女が自ら命を絶った。
つい昨晩まで明るく笑っていたのに。
僕等が友達だったはずなのに、さびしさに耐えかねて死ぬなんて・・・。
どんなに近かった人でも、人の心はわからない。本当のことを知ることができない。
死んだあの娘は鴎になったと、そう思わずにいられない。
そう思わないと僕等の心が救われない。
 
そんな物語をふと思い浮かべた。
特殊な時代や環境だからではなく、いつでもどこかで起こりうる悲しみ・憤り。
私にとって鹿内さんが歌う“男女”はメルヘンだけど、ハコさんが歌う友達は生身に添うように感じる。
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熱海1
熱海2
まず、“熱海秘宝館”がどんな所なのかは検索すればすぐに出てくるので、ここではあえて説明しない。(笑)

今から約30年前の開業以来、施設の入口付近でエンドレスで流されている曲を、サロメの唇というインディーズ・バンドがカバーした。

原曲は作者・歌唱者共に不明である。
あえていうなら、入口の横で竪琴を片手に鎮座するこのマーメイドが歌い手であろう。
レコード化はされなかったらしいが、熱海秘宝館の公式HPで聴ける。

サロメの唇のカバー盤は2009年にリリースされたが、現在は廃盤。
発売当初より倍以上の価格でしか手に入れられなかったが、当初価格の1,050円が安過ぎる。倍以上の対価で正しい一枚である。※2017年、リマスタリング盤が再発されました。
情緒的なギターのアルペジオとマンドリン、伸びやかなボーカル、幻想的なコーラス。
曲としての素晴らしさは、CDとHPを聴いてもらえれば十分に感じることができると思うが、この曲がいかに完璧であるか、そのカバーの完成度の高さを知るには、やはり熱海秘宝館という場所に実際に訪れてみるのが一番よい。

それにしても、馬鹿げた下ネタ系の企画にしては、それを取り巻く芸術のクオリティが異様に高いという例はしばしば見られる。
時の流れは世の中を洗練してきたが、その中で淘汰されてもおかしくないと思われるものが、ある時ふと、今更のように甦ることもある。
時の流れは面白い。
今から何十年後にもそんなことが起こりうるのだから。
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私が着いたのは ニューオリンズの
朝日楼という名の女郎屋だった
 
原曲はアメリカ民謡で、作者不詳である。
 
ちあきなおみさんの歌唱には絶句。
まさに映画を観ているような5分間である。
夜の女たちの眼に、その部屋で見る朝日はどんな風に映ったのか。
この“The House of the Rising Sun”という娼館は実在していたという説もあるが、アニマルズ版では、“朝日楼”という建物は刑務所を示していて、ギャンブル暮らしの果てに刑務所送りにされた男の唄と解釈されている。
が、ただギャンブルに溺れて抜け出せない人生を嘆いている唄なのかも知れない。
「母さんたちよ、あんたらの子供たちに言ってくれ。決しておいらのようになるなと」
そんな叫びがオルガンに乗っかる・・・・・・
懺悔の伴奏には神聖なオルガンがふさわしいが、この曲のオルガンはエレキ音。そこにけたたましいドラムとエレキギターのアルペジオ。
そんなアレンジがさらに曲をやるせない感じにする。
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かもめ かもめ 笑っておくれ
かもめ かもめ さよなら あばよ
 
浅川マキさん。
彼女の曲と出逢い一年くらいしたら、その歌声の主は逝ってしまった・・・。
聴き始めた頃はそうではなかったが、今では泣くために聴く曲。
10代の頃から中島みゆきさんや山崎ハコさんが好きで、一般的にいう暗い曲というのをよく聴いていた。
それでも、ただ曲の世界観に共感する、あるいは、絵を描くためのインスピレーションを受けたいという感じで、“曲を聴いて泣く”ということはなかった。
でも、今の私はこの『かもめ』を聴くと、考えるということを通り越して涙が溢れる。
酒も何もいらない。
ただ耳にイヤホンを挿して、ただ曲を聴くだけである。
 “泣くための曲”を自分の中に持つことができた。
とても幸せなことであると思う。
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