黒い渚(画)
ベッドに腰かけて
カーテンを開けると
夜の帳に沿って
渚が続いている

だれかを想っている
わけじゃないけど
ゆれてうごめく
墨のような水面(みなも)が
あやしくて

おとなになって
好きなひとができたら
ふたりきりで歩こう
この黒い渚を

渚を背中に
手鏡覗けば
闇の暗さに唇紅く
ときどき通る車のライトに
瞳が黄色く濡れるよ

そのときのそのひとも
わたしの隣で
同じように映るはず
いつか黒い渚で


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